中国:居住者の権利を求める活動家を釈放せよ(ヒューマン・ライツ・ウォッチ 04.09.28)

中国:居住者の権利を求める活動家を釈放せよ(ヒューマン・ライツ・ウォッチ 04.09.28)

<翻訳:まこと>

 (ニューヨーク 04.09.28):中国政府は抗議デモ行進を行うための合法的な許可を申し出た後に逮捕された居住者の権利擁護を求める活動家・葉国柱(Ye Guozhu)を直ちに釈放すべきである−国際人権擁護団体のヒューマン・ライツ・ウォッチは今日そのように言った。伝えられるところによると、葉と彼の家族は北京の他の数千人の人々と同じように、2008年の北京オリンピックに関係する工事を進めるために強制的に立ち退かされた。

 強制退去に対する抗議が大きくなりつつある中、葉国柱の逮捕は中国政府の一連の弾圧の中でももっとも目立つものである。8月、中国の警察は葉国柱が1万人が参加する抗議デモの許可を申請した日から3日後、彼を拘束した。しかし、彼を正式に告発したのは先週である。昨年北京の自宅から強制退去した後、葉国柱と彼の息子・葉明君(Ye Mingjun)はホームレスとなってしまったが、二人は居住者の権利を求める運動において傑出した活躍をしていた。

 昨年10月、彼の弟のYe Guoqiangは彼ら一家の北京の自宅からの強制退去に抗議するために自殺を試みた。彼は天安門広場近くの晋水の中に飛び込んだ後、彼は逮捕され、社会秩序を乱す罪で2年の有期刑の判決を下された。

 「中国の都市での建設ブームの中、当局は法的に頼るすべが殆どない数十万の人々を強制的に立ち退かせている。」ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア部門代表のブラッド・アダムスはそのように言った。「しかし、北京では、オリンピックが微妙な問題であるために、葉国柱のような人々は単に強制退去に抗議するため(の活動)の許可を求めるだけで投獄された。」

 葉の一家は中国で居住者の権利を求める運動の最前線にいる。8月、葉国柱は天津に活動の基盤を置く活動家・鄭明芳(Zheng Mingfang)、弁護士の倪玉蘭(Ni Yulan)や他の人々とともに、中国共産党が第16期中央委員会第4回全体会議(四中全会)を開催している9月半ばに1万人規模の抗議デモを行うための許可を求めた。葉は8月27日に拘束され、鄭の自宅は警察によって捜索された。

 「葉国柱は抗議デモの許可を求めるための申請を行った後に『社会秩序を乱す容疑』で逮捕された。」アダムスはこのように言った。「実際には、彼は中国の法律に従おうとしていた。中国の法規定には自宅からの強制退去に抗議する多くの人々が(堂々とに抗議活動ができると)錯覚を抱く余地がある。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチの3月25日の報告書「住居の破壊−中国における強制退去と借家人の権利擁護運動」は多くの中国の市民が自宅から強制的に退去されるという現実に直面していると記した。この報告書も、中国の高位の法律家や政府の統制下にある報道機関ですら住宅を所有する人たちや借家人たちの権利を保護に政府が失敗していることに公然と非難していることを詳細に記載している。

 不安が増大していることへの反応として、中国政府は財産権を保証するための憲法修正を含む、幾つかの法改革を実施した。しかし、これらは現実には殆ど影響を及ぼすことはなかった。

 昨年、数万人の人々が強制退去や警察の野蛮な行為や役人の腐敗などに対して(政府に)不平不満や請願を申し立てるために北京に足を運んだ。報道によると、警察は北京では請願者たちを追い払うために請願所の外で彼らを待ち、不正の是正を求める彼らの法的権利の行使を妨げようとする。多くの請願者たちは不満を申し立てる前に逮捕され、故郷へ送り返される。請願者に対する警察の野蛮な行為の報告は数多くあり、中には請願者が死亡する結果になっている事例もある。こうした状況を受け、多くの人々が公然と抗議をしている。昨年、葉国柱は多くの抗議活動を組織した。

・China: Release Housing Rights Activist(原文)
http://hrw.org/english/docs/2004/09/28/china9400.htm

[ ●中国の人権問題全般 ] Posted by watch at 2004年09月29日 | コメント(0) | Trackback(0)



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