北の核廃棄巡り、米朝が激しい応酬…協議の裏側(読売新聞 04.06.27)
北の核廃棄巡り、米朝が激しい応酬…協議の裏側(読売新聞 04.06.27)
25日午後3時半過ぎ、北京の釣魚台国賓館の一室で始まった議長声明の起草作業。米国の朝鮮半島和平担当特使のジョゼフ・デトラニと、北朝鮮外務省米州副局長の李根(リグン)が激しく応酬した。
デトラニ「議長声明に『完全で検証可能かつ不可逆的な核廃棄』(CVID)という表現を入れてもいいんだ」
李「そんな敗戦国にのみ強要できる屈辱的な言葉は、到底受け入れられない」
李は、CVIDのみならず、「廃棄」(dismantlement)という単語を盛り込むことにも頑強に抵抗した。出席者には、戸惑いが広がった。李の上司である北朝鮮外務次官の金桂寛(キムケグァン)が全体会合で、「核の凍結は核廃棄に向かう第一歩」と何度も「廃棄」に言及していたからだ。
CVIDにつながるような表現の文書化は、絶対にのめない――。結局、北朝鮮独自の主張が受け入れられ、「廃棄」の「非核化」への言い換えが決まった。
議長国の中国が示した草案には当初、北朝鮮の「凍結対補償」提案を「歓迎」または「留意」する、との1項目があった。この点に、米国のデトラニが「北朝鮮案は、凍結の範囲が不明確だ」とかみついた。
北朝鮮の核「凍結」に対し、米国は強い不信感を持つ。核を凍結した94年の米朝枠組み合意の陰で、北朝鮮が高濃縮ウラン計画を進めたからだ。デトラニは、「凍結」との表現を避け、「非核化への第1段階の措置」とするよう主張した。
「北朝鮮案を評価する文書には絶対署名するな」
デトラニの強硬姿勢の背景には、ワシントンからの厳しい訓令があった。
金桂寛は24日の米朝協議で、昨年4月の北朝鮮の「核保有発言」を「戦術的なウソだった」と平然と翻した。さらに、「軍には核実験をしたがっている勢力もある」と脅した。こうした対応に、米政権内の強硬派が激怒したのだ。
日本は、「具体的な提案を出したことは評価してもいいのではないか」と取りなしたが、米朝間のミゾは埋まらなかった。作業が終わったのは、25日午後8時半過ぎだった。
26日午前に発表された議長声明は、八項目だった。「凍結」との表現を含む北朝鮮提案の一項目はそっくり削除されていた。(以下略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=2004062600000013yomint
TrackBack
http://watch.blogtribe.org/tbinterface.php/2c17b7c2471bb38b136f240d93b15a67
コメントは投稿されておりません。









