脱北者支援で実刑 NGOの野口さん 密出国幇助罪で 中国人民法院(産経新聞 04.06.28)

脱北者支援で実刑 NGOの野口さん 密出国幇助罪で 中国人民法院(産経新聞 04.06.28)

 【北京=福島香織】中国・広西チワン族自治区の崇左市中級人民法院(地裁)は二十八日、北朝鮮の脱出住民を中国から第三国に脱出させようとした非政府組織(NGO)「北朝鮮難民救援基金」のメンバー野口孝行さん(三二)=埼玉県=に対し、密出国幇助(ほうじょ)罪で懲役八月、罰金二万元(約二十六万円)の判決を言い渡した。刑期は昨年十二月十日の拘束日から数え、八月九日までとなる。
 中国で脱北者支援で有罪判決を受けた日本人は野口さんが初めて。
 野口さんは昨年十二月上旬、元在日朝鮮人の男女二人をベトナム国境から脱出させようとして、同自治区南寧市で拘束され、今年一月に密出国幇助容疑で逮捕された。これまで脱北者支援者の日本人が拘束されたケースでは、二〇〇二年十月に同基金の加藤博事務局長が遼寧省大連市で、昨年八月に「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」代表の山田文明・大阪経済大助教授が上海市でそれぞれ拘束されたが、いずれも逮捕されず一−三週間で国外退去処分となった。
 しかし、中国当局が日本側に強く再発防止を求めていたにもかかわらず三度目のケースが発生したこと、野口さんが過去の脱北者出国にもかかわっていたことなどから、今回は、実刑判決という厳しい処分に出たようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=2004062800000030sanint

控訴しないよう呼び掛け=野口さんに難民救援基金(時事通信 04.06.28)

 北朝鮮から脱出した住民を支援したとして28日、中国の広西チワン族自治区崇左市の中級人民法院(地裁)で懲役8月、罰金2万元(約26万円)の有罪判決を受けた「北朝鮮難民救援基金」の野口孝行さん(32)について、同基金の加藤博事務局長は同日、東京都内での記者会見で「一日も早く日本に帰ってきてほしい」と述べ、控訴しないように本人に呼び掛けていることを明らかにした。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=2004062800000719jijsoci

「北朝鮮難民救援基金」声明文

野口孝行に不当判決が下る!

どんなに弾圧しようとも北朝鮮難民の叫びと
人道支援・人権擁護のうねりを消し去ることは出来ない!

2004.06.28

声 明 
 北朝鮮に送還されれば生命の危険があった元日本生まれの在日朝鮮人二人の脱北者を、中国で救援活動中の2003年12月10日拘束された当基金の国際担当の野口孝行(32歳)の裁判が広西チワン族自治区崇左市中級人民法院で本日午前10時から行なわれた。
 
 野口孝行の罪状は、中国刑法の密出入国者移送罪(321条)、同未遂(61条)で裁かれたが、判決は懲役8箇月、罰金2万元(日本円でおよそ30万円)、全ての持ち物を没収(現金34万円、ビデオカメラ、携帯電話)との処分であった。

 そもそも野口孝行が同行していた二人は、難民であり、中国は難民条約を批准している国であり、難民を保護すべき立場にある。また中国政府は、国際機関の場でしばしば、中国の国内法と国際法が矛盾した場合は、国際法を優先するという立場を表明してきた。
 さらに、中国政府は、北朝鮮難民が北朝鮮に送り返された場合、収容所、労働教化所送りになるなどの厳罰に処せられることが分かっていながら送り返している。これは人道上、人権上許しがたい行為である。

 また、日本政府は、中国政府の意向を斟酌するあまり、1951年の難民の地位に関する国際会議及び1967年の議定書などの国際法上の遵守や人権擁護の立場から中国政府に申し入れることをしてこなかった。ただ「野口さんが中国国内法を犯したのであるから、中国国内法によって処罰されて当然。したがって、人道上の立場から静かにお願いする」という立場を崩すことは無かった。
 
こ のような日本外務省の人権感覚の希薄さ、中国政府に対する卑屈な態度が人道支援家・野口孝行の拘留を長期化させた。また、野口孝行の拘束に対して官房長官や外務大臣の記者会見での言及にもかかわらずこれほどの処罰を受けるということは、日本政府が中国政府によっていかに軽んじられているかということを示している。  

 野口孝行が裁判に処せられたのは、かえすがえすも口惜しいことである。地球上にまだ、世界人権宣言その他人権に関する国際基準に追いついていない国家が存在することは、まことに残念である。

 われわれは、このような世界的人権基準を守らない国に対して、異義を唱え、反対の行動を継続することを表明する。具体的な行動を直ちに起こし、世界の人権に関心のある国家及び個人に対して、われわれに同調するように呼びかけるものである。


北朝鮮難民救援基金
  代 表    中平 健吉
  事務局長  加藤 博

文京区西片228 西片ハイテルA101
03−3815−8127

http://www.asahinet.or.jp/~fe6hktu/topics040628.htm

[ ●北朝鮮の人権問題・脱北者 ] Posted by watch at 2004年06月29日 | コメント(0) | Trackback(0)



TrackBack

この記事の TrackBack Ping-URL :
http://watch.blogtribe.org/tbinterface.php/35e8626632143cf3e5a630506a5a5f90



コメントは投稿されておりません。

名前 :
タイトル :
URL :
コメント :