北朝鮮の改革が新たな危機を齎している(BBC 04.10.22)

北朝鮮の改革が新たな危機を齎している(BBC 04.10.22)

Charles Scanlon・BBCソウル特派員
<翻訳:まこと>


経済の緩和は食糧価格の上昇を引き起こしている(写真はBBCサイト)


 世界食糧計画(WFP)は北朝鮮の都市部の新たな貧困階層−最近の経済改革で被害を被った人々−について懸念を表明している。

 国連機関は既に650万人に食糧を提供し、1000万人以上の人達の(食事の)面倒を見なければならないであろうと語る。

 しかし、農民たちの中には農作物に対する代金を受け取っているので、改革から利益を享受している者もいる。

 今、WFPには冬の間に空腹の北朝鮮の国民に配給するのに十分な食糧があるとWFPは言う。−北朝鮮の核兵器開発に直面しているにもかかわらず、韓国、日本、アメリカ合衆国からの寄贈は継続している。

 しかし、国連当局のエグゼクティブ・ディレクターであるジェームス・モリス氏は北朝鮮には未だ深刻な飢餓状態にあると語った。北朝鮮の7歳児の平均は韓国人のわずかに半分の体重で、身長は20センチ低い。

 モリス氏は都市部において数十万の新たな貧困層の人々について懸念を表明している。多くの人々は2年前の市場改革の導入によって打撃を受けた産業で働いていた。

 食糧の価格の上昇と配給制度の廃止は多くの人々が外国の支援に依存するようになる状況を引き起こしている。

 しかし、モリス氏は改革がこの国に前向きなインパクトを与え、長期的には経済に活気を与えるのを手助けするだろうと言った。

 北朝鮮は食糧の施しに加えて開発援助をますます求めるようになっている。しかし、共産主義の政府が人道支援組織の活動を制限し続けるので、支援者は援助を行うのに二の足を踏んでいる。

 WFPは(北朝鮮との)協調関係は改善し、(北朝鮮)国内に齎されている多くの食糧の分配を監視することができると語るが、(監視の)状況は十分ではなく、ランダムな確認作業を行うことはできないという事実は認めている。

・N Korea reforms bring new risk(原文)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asiapacific/3944211.stm

「6カ国」引き延ばし牽制 米、対北食糧支援中止も WFP監視強化を要求(産経新聞 04.10.24)

 【ワシントン=樫山幸夫】米政府が北朝鮮に対し、世界食糧計画(WFP)による監視強化を受け入れない限り、今後の食糧支援を一切中止する−と伝えていたことが二十二日、明らかになった。六カ国協議再開を引き延ばしている北朝鮮を牽制(けんせい)するのが狙い。大口支援国である米国が実際に食糧供与を中止した場合、同様な支援を表明している日本にも影響を与える可能性があり、北朝鮮にとっては大きな打撃となる。
 ワシントンの朝鮮半島筋が産経新聞に明らかにしたところによると、今月十八日、ニューヨークで北朝鮮国連代表部の韓成烈次席大使と米国務省朝鮮部の係官が協議した際、米側がこの方針を伝えた。
 米側が伝えた内容は(1)供与された食糧がいったん集積される北朝鮮の都市のうち、70%程度しか認められていないWFPの監視をすべての都市について許可する(2)病院、学校、孤児院など食糧配分先のリストをWFPに提出し、各施設で、監視員を受け入れる(3)WFPが負担している食糧輸送の費用に関する詳細な資料を公表する−など。米国の要求に対し、北朝鮮は直接の回答を避けた。
 米国は第三回六カ国協議が行われた直後の今年七月末、WFPを通じて五万トンの対北朝鮮食糧支援を表明。昨年は十万トンを供与しており、直接支援を行っている中国などを除くと、WFPを通じたなかでは大口の支援国となっている。(以下略)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=2004102400000004sanint

[ ●北朝鮮の人権問題・脱北者 ] Posted by watch at 2004年10月24日 | コメント(0) | Trackback(0)



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