さ迷う脱北者10万人 静かな外交では対処できない(朝鮮日報日本語版 04.07.27)
さ迷う脱北者10万人 静かな外交では対処できない(朝鮮日報日本語版 04.07.27)
27日、東南アジア国家から200人余の脱北者が一斉に韓国入りした。28日はこれよりさらに多い250人余が入国する。政府はこれら脱北者を連れて来るため、当該国家と秘密裏に交渉を行ってきた。韓国政府の脱北者政策は韓国行きを希望する脱北者をいわゆる“静かな外交”を通じて連れて来ることだ。
しかし、中国と東南アジア、ロシアの極東地域をさ迷う脱北者の規模は“静かな外交”で解決するには力不足だ。脱北者支援団体は30〜50万と推算しており、国連も10万人余と推定している。韓国政府の推定値は3万〜5万人余。
このうち1年内に韓国行きに成功する脱北者はまだ2000人足らずに過ぎない。90%を超える脱北者らは、中国公安と北朝鮮保衛部の追跡を避け、辛うじて延命している毎日だ。
北朝鮮と中国をつなぐ国境税関には、1日に数十、数百の脱北者が手錠をかけられた状態で送還されている。韓国行きを試みたり、キリスト教団体と接触したことが発覚すれば、無条件政治犯収容所送りとなる。
妊娠した女性は強制的に中絶させられ、生きて生まれる赤ん坊は母親の見る前で殺害されるという蛮行が平然と行われている。駐中韓国公館から追い出され、北朝鮮に強制送還される脱北者が増えるにつれ、反韓感情も出始めているという。
政府もこのような事情を知っはいるが、公開的に脱北者を連れて来ることはできずにいる。中国政府が脱北者を“難民”と認めていないためだ。中国は脱北者問題を二通りの方向から処理している。国際的な関心を意識し、一部脱北者の韓国と第3国行きを黙認する一方、随時脱北者に対する取り締まりを行っている。
このような状況のため、政府は“静かな外交”の方法で脱北者を連れて来るほかないというのだ。
中国公安を避け、一部脱北者らは東南アジアとモンゴルへと向かっている。しかし、これら国家も自国が脱北者の韓国行きルートになるのを敬遠している。政府はこれら国家に対しても静かな外交で一貫するほかないと説明する。
韓国政府の静かな外交は結局、今回のように集団的に問題が発生したり、外国公館の塀を飛び越えたりするなど事件化した時、秘密交渉を通じて彼らを韓国に連れて来ることだ。
しかし、脱北者支援団体は「これからは消極的外交ではなく、より積極的に脱北者問題を取り扱う必要がある」と話している。某関係者は「米国の北朝鮮人権法案が下院で可決され、国連などでも同問題に関心を示し始めているため、難民キャンプや保護所の設置などを積極的に推進する必要がある」と話した。
またの関係者は「中国の高官も韓国政府が積極的な姿勢を見せない限り、治安の維持上、脱北者の強制送還を中止するわけにはいかないと話している」と伝えた。 (以下略)
姜哲煥(カン・チョルファン)記者nkch@chosun.com
▲姜哲煥記者は?
1968年 平壌(ピョンヤン)生まれ
1977年 祖父の粛清で9歳の時、咸鏡(ハムギョン)北道・耀徳(ヨドク)政治犯収容所に収監
1987年 10年ぶり収容所から釈放
1992年 脱北
1997年 漢陽(ハンヤン)大学卒業後、韓国電力3年間勤務
現在、朝鮮日報統韓問題研究所記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/07/27/20040727000055.html
TrackBack
http://watch.blogtribe.org/tbinterface.php/41b4f9ebd09fc6177a04f4035e4128d2
コメントは投稿されておりません。









